- 由緒
明治維新以降国難に殉じた者の忠魂を永く慰めんとの明治天皇の聖慮を奉載、明治37年8月27日この地旧仙台城本丸跡に招魂社を創建、満州事変までは元第二師団管内宮城・福島・新潟とそれに一部山形を含む戦歿者を祀り、昭和14年内務大臣指定護国神社に列格、爾来終戦まで毎年国庫供進金が献られた。例祭・その他大祭には地方長官(知事)自ら幣帛供進使として参向し県民一体の盛儀であった。昭和20年7月仙台大空襲の戦火に遭い神社施設全焼、現在のものは殆ど戦後復興した姿である。戦後占領軍の事情により一時社名を宮城神社と改称したこともあるが、昭和32年護国神社の旧社名に復元した。 ○皇室の御尊崇 昭和38年5月18日天皇・皇后両陛下(昭和天皇・香淳皇后)の行幸啓を仰ぎ御親拝を賜る。昭和47年10月18日皇太子・同妃両殿下(今上陛下・皇后陛下)の御参拝を賜る。昭和57年8月2日皇孫浩宮殿下(皇太子殿下)の御参拝を仰いでいる。 終戦前は照宮成子内親王殿下・閑院宮載仁親王殿下・北白川房子大妃殿下・朝香宮鳩彦王殿下・東久邇宮稔彦王殿下・賀陽宮邦寿王殿下を始め廔々皇室の御参拝を仰ぎ、戦後は三笠宮祟仁親王殿下・同妃殿下・秩父宮妃殿下・高松宮妃殿下・三笠宮寛仁親王殿下の御参拝を仰いでいる。又両陛下親拝時の外、昭和35年10月合祀概了奉告祭、並同40年8月終戦20周年、同50年8月終戦30周年、同60年終戦40周年、平成7年終戦50周年、平成17年終戦60周年に際し夫々皇室より奉幣に預る。並びに平成4年、9年、13年今上陛下皇后陛下宮城県行幸啓に際し幣饌料を賜る。 ○御本殿(唯一神明造)第59回伊勢神宮式年遷宮に際し、外宮の別宮風宮の旧御正殿を特志を以って頒賜された由緒の極めて尊い建物である。
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