- 由緒
創立年月不詳、神階貞観元年従四位下、延喜式内陸奥国宮城郡志波彦神社。国史所載、貞観元年正月27日甲申、奉授正五位上勲四等志波彦神従四位下。旧社格国幣中社、明治4年5月14日列格。当社は延喜の制、名神大社に列し、神位は貞観元年従四位下に昇叙、志波彦神を祀る。此の神は国土開発の神に坐し、殖産興業、就中農耕の守護神として尊崇せらる。当社はもと仙台市岩切の冠川の畔に鎮座せられた。蓋しこの地は中仙道より多賀城に入る要路に当っていた。中世以降社運陵夷し、江戸時代初期には牛頭天王社の狭小の地に同社と併祀せられ冠川明神と称せらる。明治4年5月14日国幣中社に列せられしも社地社殿狭小にして祭事執行し難きため明治7年12月5日新宮竣功の日迄、鹽竈神社に遷座仰出され同月24日勅使参向して、同社別宮殿内に奉遷した。爾来六十有餘年を経過し、宮司古川左京氏時の政府要路に訴え町民また一致協力して猛運動を起し政府も遂にその熱意を容れ、昭和9年以降新殿の造営に着手、同13年8月竣功を見、9月28日本殿遷座の儀を執行して今日に及ぶ。昭和49年9月29日岩切より御奉遷百年に当るを以て御奉遷百年祭を盛大に執行した。神社本庁別表神社指定。
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