- 由緒
福室地区の護り神として此の里に鎮座する深山神社の詳細は不明なれど、元深山講の記録台帳によると文政年間(1718~1732年)より既に講の会合が開かれていた事により、それ以前に神社は創建されていたと考えられる。当時、福室の大浪氏なる豪族が、宮城郡沢乙村の鈴木氏の氏神から分神を勧請して現在地に社殿を建立し、大浪家-三浦家-結城家-花渕家の氏神として継承され、信仰を得て来たと思われる。大正8年の頃、時の高砂村村長花渕源吉翁が、北福室地区に鎮守の神なきを憂い、北福室部落民に謀り、浄財の拠出によって境内地180余坪を、別当であり地主である花渕松吉氏より譲り受ける。同時に石の鳥居も建設し、北福室地区の鎮守の神として現在に至る。現在の社殿は、平成9年に本殿と拝殿を改築したもので、本殿は荘厳・流麗にして日本建築の最も美しい姿を表現している「流れ造り」と言う社殿である。子宝、安産、家内安全の神として崇敬されている。
- 地図