- 由緒
天文4年(1535)大崎義直の勧請になるものと伝えられている。大崎氏没落後は祭礼も途絶えがちであったが慶長3年(1597)大崎氏の旧臣野村刑部、民部、えりもの三兄妹がこの地に帰農して佐々木と改姓し社殿を復興、祭事を行い続けた。以後、佐々木氏の本家・分家が中心となって同族的な祭りを行って来たが、昭和23年以降は、米倉地区の氏子を5班に分けて当宿(とうやど)制で行われるようになった。この祭りは物静かな夜祭りで献饌の儀が中心となっている。例年9月8日から10日まで行われ、今でも古式にしたがい雌雉子、アワビ等を献饌の具(物)とし、祭りの奉仕は男子に限られている。この祭りは、古式ゆかしい行事で、昔の習慣や習俗を知るうえで大変貴重な祭事であることから、昭和63年1月26日付けで「宮城県指定無形文化財」に指定された。
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