- 由緒
春日神社は、藤原家の祖神を祀った御社である。承和10年(843)に按察使兼陸奥守となられた藤原富士麿朝臣が多賀の国府に来任された時、大和国に鎮座せる春日神社の分霊を塩竈の上野原に国家鎮護の為に勧請したものであるという。その後上野原から利府村小野田の地に移し奉ったが、その小野田の地名を改めて春日村と称した。藤原秀衡この社を祖神の故を以って蘋蘩の礼常に怠ることなく、源頼朝の臣奥州留守職の伊澤家景も藤原の出であり、帰敬渇仰す。その後山火に災されるも慶長11年10月藤原家の出である伊達政宗が当社を再興した。四世の孫綱村は延宝元年神殿を春日山に新営してこれに奉遷した。明治9年3月山火事で神殿山門鐘楼皆焼失。明治12年本殿、同32年7月拝殿を造営今日に至る。
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