- 由緒
奈良、平安期に国が奉斎する神社名を記した神明帳に登録された「延喜式内社」とされ陸奥国に百座、黒川郡には四座が祀られているが、行神社はその内の一社である。行神社の祭神は猿田彦命。神社名から「行く」の意味とする一種の道祖神、岐神となり、往還の守り神とも考えることができる。「行き」を靭とすると軍事の神として祀り、大衡にある須岐神を鋤神ととらえ、農業の神として、蝦夷経営に当ったとも考えられる。また、大嘗祭の時に東に悠紀殿、西に主基殿の二殿が特設されて祭儀がとり行われるが、富谷の「ゆき」大衡の「すき」は、みちのくの朝廷多賀城と結びつけると、なんらかの関係が考えられる。
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