- 由緒
天文19年(1550、室町)社家宮崎氏21代重寛探題大崎氏より熊野の神職を命ぜられ、又、上京をも命ぜられて京都に上り、美濃守に任ぜられた。其帰途近江国比叡山の麓、坂本に鎮座し給う日吉神社に参拝、希うて御分霊を奉戴して以って宮崎村大鳥山に鎮祭した。社家宮崎氏は山王一実神道を信奉せるに因る。農業畜産の守護神としての霊験著しく、宮城、黒川、加美、志田、玉造、栗原、登米の県内七郡をはじめ、岩手県東西磐井郡に跨って賽者甚だ多い。又、一方酒の神として尊信するものもありて、祭日には神前酒と餅とを供ずる。
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