- 由緒
後三年の役で源義家の武将鎌倉権五郎景政が、寛治2年(1088/平安期)東北地方平定に来征の際、羽黒山中央に檀を築き、杉の木1本を植え遥か出羽三山を拝し戦勝を祈願した。祈願成就し東北地方平定の帰途、神験を感じ再び当地に立ち寄り、一宇を建て羽黒大権現の御分霊を勧請したのが起源と伝えられている。なお、この杉の木は『権五郎杉』と呼ばれ、後世近隣第1の大木となり、安永2年(1773/江戸期)その傍らに碑を立て由来を記している。この杉も樹齢七百余年の歳月を経て、寛政10年(1798/江戸期)の大風により倒れた為、その根の一片を社殿に保存している。藩政期には近郷(現在の鹿島台町、小牛田町等14ヶ村)の総鎮守として尊崇され、以来今日まで諸願成就の守り神として信仰を集めている。
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