- 由緒
当社は佐沼城主亘理家始祖・伊達家御一家・亘理伯耆又次郎宗根が慶長19年齢十五にして大阪冬の陣出陣の砌、出羽国羽黒山に戦勝祈願を行い、戦功を立て、元和元年5月凱旋した。その報賽の為、宗根は家臣の協力のもとその領地であった栗原郡高清水村に羽黒神を勧請し領内の守護神と崇め、権大僧都善岳院に神務を奉仕せしめた。宝暦6年6月佐沼邑主津田丹波定康改易後、同地は亘理要人倫篤の領有となるに及び同11年6月15日高清水より現在の地に移祀し今日に至る。また仙台藩儒臣・田辺希文編纂・封内風土記には、「羽黒権現社、亘理家氏神、寶歴7年本邑移造営」と記されている。明治12年6月村社に列せられ、同42年3月維持法確立の許可を受けたが、明治43年3月佐沼町大火の際社殿並に社記悉く焼失、当時本殿のみを造営し幣拝殿は昭和12年11月竣成したものである。
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