- 由緒
本社は崇徳天皇の大治元年(1126、平安)の創建と伝えられ、(口碑)応永3年(1396室町)の頃は石峰宮、享保ごろは観音堂と称された。(社蔵文書)又、俗に天王さんと呼ぶ。享保10年2月26日仙台藩主伊達獅山公(五代吉村)山追出駕の砌り、本社別当肝入又左衛門の家にて中食、本社に日和祭を行った。(社蔵文書、口碑)社殿は享保3年、寛政12年及び弘化3年再建された。(棟札)明治5年11月現社号に改め村社に列せられた。昭和18年社を天王山に移す。同年4月19日南北朝代から生出家一門の崇敬して来た八雲神社を合祀する。○御神名を古事記によって「大」の字を補う。船霊神は、主として船乗り、船大工、漁村一般に信仰される特殊神で、船そのものの霊、船舶の守護神と仰がれ、又、漁撈の神とも考えられるもので、古来或は住吉神、猿田彦神(仏徒は、天祀、弁財天)と説かれ、一定しないが、大綿津見神のみとする例はない。山号を天王と称するは、素尊合祀以前からとおもわれる。なお、深く考うべし。
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