- 由緒
出羽月山神の分霊を祀ったといわれ、鹿之の佐々木家の氏神であった。
社伝によれば、明暦2年(1655)年佐々木軍三郎八世の祖が、出羽国月山の神を勧請し、始めは月山大権現として祀ったが、明治2年月読神社と改めたとされる。
地元では通称「お月ヤマ」とも呼ばれ親しまれており、疫病に霊験ありとして古くから崇敬者が多く、かつては、遠く、雄勝、牡鹿方面からの参拝者が後をたたなかった。
氏子崇敬者たちの協議によって佐々木家の氏神を次第に地域全体で祀るようになり、昭和21年宗教法人令の施行と共にその認証を受けて現在に至っている。
境内には出羽三山、八幡、古峯の各神社の石塔の他、数多くの石碑が立ち並び、古くから神祇に対する氏子崇敬者の篤い信仰があったことがうかがえる。また、特殊な信仰としては祓麻(俗にボンデンと言う)を神社より受け、1ヶ年家の祓い具として翌年にその具を倍数にして神社に供える風習があった。
又、神社より小石を受け帰り水瓶に入れてこれを飲むことにより万病からのがれられるとの信仰もあった。
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