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室町時代後小松天皇の応永34年（1427）8月3日領主馬場淡路守篤く尊信し、紀伊国より永住の際伏見稲荷本社の分霊を此の地に鎮祭したと伝えられ、若松権現社と称す。後、領主滅亡するに及び久しく頽廃して殆んど其の影を認められぬ程になったが、地方民これを憂い慶長4年3月10日再興し、同村君萱延命寺（宝国山、真言宗）住職良円師が奉仕することとなった。爾来、十数代の年月を経、明治の初若松神社と改称、同5年2月村社に列せられた。