去る6月20日、仙台市 江陽グランドホテルに於いて、第34回東北六県神社庁関係者大会が開催され、各県神社庁関係者より、非常に多くのご参加がみられました。
宮城県主管としては、前回開催予定が震災の影響もあり、実に13年ぶりの開催となりました。
本大会は、『過疎地域の神社の現状と未来』を主題として掲げ、日本全体が抱える問題、
とりわけ東北地方にて深刻である過疎化問題について、氏子住民と密接にかかわる神社界よりの現状認識、またこの状況を打開し未来を切り開く方策を探る場となりました。
第一部 基調講演では、皇學館大学教育開発センター准教授 板井正斉先生により
『過疎地域神社と若者の地方移住』と題した講演をいただき、
地域おこし協力隊との関りを事例に、若者の活力をもととした神社活性の方策などについてご高話をいただきました。
第二部では、各県からそれぞれが抱える課題と取り組みについて報告がありました。
宮城県からは、亘理支部 八重垣神社宮司 藤波祥子氏が登壇しました。
震災により社殿が流失した中でも、若者のお祭りへの積極参加があることを事例にあげ、
若者と神社との結びつきの重要性についてご発表いただきました。
続く第三部は、『転換期の神社像を考える』をテーマに、各県代表者による全体討論の場となりました。
宮城県からは、教化部教養班副委員長 熊谷正之氏(気仙沼支部長 八幡神社宮司)が討論を行いました。
その後、閉会式、懇親会と続き、盛会のうちに大会がとり納められました。
我が国が抱える過疎化、少子高齢化は、今後益々厳しさを増してゆくでしょう。
そのような時勢にあって、地域と密接な結びつきを持つ神社の役割も重要なものとなっております。
活力ある地方の氏神として、今後も引き続き今後も引き続き取り組んでゆかなければなりません。