11月2日(火)早朝に、柴田郡村田町村田鎮座
白鳥神社(村田守広宮司)において、銀杏の大木が、大風により倒木する被害がありました。
神楽殿の屋根の一部とひかえ所が損壊し、神楽殿自体も傾き倒壊の畏れがあります。隣接する倉庫も被害を受けたようです。夜中に倒れたものと思われ、幸い人的な被害はありませんでした。早朝に警戒の消防団が発見したということです。
倒木した銀杏は2000年を数える御神木で、昭和44年に町の天然記念物に指定され、平成4年には当地では初めてとなる樹木医による治療が施されています。フジ、ケヤキなどとともにたいへん親しまれてきました。
報道で被害を知った人達が途切れなく訪れ、驚きや、落胆の声が聞かれました。立ちつくし涙をぬぐう光景もありました。
村田宮司は「大昔より皆が親しんできた大銀杏で、大切な御神木でした。まもる会ができたり、樹木医に治療してもらったり、保存に力を尽くしてきただけに、たいへん残念です。ただ、根元から倒れたわけでなく、太い枝も残っているので、町や専門家などと相談して、再生を試みたい。先ずは関係者で協議し、なるべく早く危険な状況を改善したい」と話していました。
村田町では夜半より強風が吹き、午前1時過ぎには、神社を含めた一帯で家がガタガタと揺れるほどの突風が吹いたそうです。帯状に狭い範囲で屋根が飛んだり木が倒れたりする被害が確認され、竜巻の可能性もあると言うことでした。