2011年2月24日

『鎮守の森の銘木』 第19回 仙台市泉区 鷲倉神社(わしのくらじんじゃ) 姥杉

Filed under: 鎮守の森の銘木 — admin @ 8:00 PM
 所在地 : 仙台市泉区福岡字小山19-2 →リンク
 樹  種 : スギ (宮城県指定天然記念物)
 樹  齢 : 400年
 幹   周 :  8m
 樹  高 : 36M

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社殿と向かい合うようにそびえる御神木。
神社社伝には、慶長9年(1604年)、伊達政宗より援助を受けて社殿が造営されたことが記されており、この神木も当時より伝わるものと思われる。

この地は、続日本記(平安初期に編纂)に「鷲座(ワシクラ)」と地名が記されており、非常に古い歴史を持っている。

2011年1月28日

『鎮守の森の銘木』 第18回 蔵王町 白山神社の杉並木

Filed under: 鎮守の森の銘木 — admin @ 9:30 PM
    所在地 :  刈田郡蔵王町大字円田字白山28 →リンク
  樹 種  :  ス ギ
  樹 齢  :  約400年

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元和元年(1615年)、伊達家家臣でこの地の領主であった秋保重信(あきうしげのぶ)が大阪夏の陣に従軍する際、白山神社に武功を祈願したところ霊験があったため、凱旋後に杉250本を奉納したと伝えられる。

古くから地域住民の信仰を集めてきた白山神社の杉並木は、天を突くほどの巨木が数多く立ち並ぶ姿が壮観で、遠方からもよく目立つ。
参道の石段ははじめは真っ直ぐだったが、両脇の杉が成長するにつれて根に押されてゆがんでしまったとのこと。
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 ※ 撮影日:11月中旬

 

2010年12月16日

『鎮守の森の銘木』 第17回 黒川郡富谷町 鹿島天足別(かしまあまたらしわけ)神社の樫

Filed under: 鎮守の森の銘木 — admin @ 10:30 PM
  所在地 :  黒川郡富谷町大亀字和合田2-16 →リンク
  樹 種  :  アカガシ (県指定天然記念物)
  樹 高  : 15M
   根幹直径 : 2M
  樹 齢  :  800年以上

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アカガシの生育地は宮城県が北限であり、県中部以北の分布は少ないといわれるが、鹿島天足別神社の御神木は、樹齢・樹勢併せ他に類が無く、県内随一とされている。

社殿右側には亀石と呼ばれる巨石がある。

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文字通り大きな亀に見えるこの巨石は、神社の別名「大亀神社」、またこの地域が「大亀」と呼ばれる由縁となっており、御神木と共に深い信仰を集めている。

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2010年12月10日

『鎮守の森の銘木』 第16回 村田町 白鳥神社 奥州の蛇藤・縄文ケヤキ

Filed under: 鎮守の森の銘木 — admin @ 10:21 PM
以前、御神木のイチョウの倒木とその再生祈願祭を掲載致しました白鳥神社では、そのほかにも、県内有数の古木が自生しております。

奥州の蛇藤
  所在地 : 柴田郡村田町大字村田字七小路1 →リンク
  樹 種  : フ ジ (町指定天然記念物)
  樹 齢  : 1,000年以上

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前九年の役(1051年)の際、源義家がこの地で敵軍に包囲された時に、この藤の木が二匹の大蛇となって敵を追い払った、という伝説が残されており、『奥州の蛇藤』と呼ばれる由縁となっている。

千年経てなお樹勢は旺盛で、手水舎から藤棚を伝って参道を横切り、境内の杉に絡んで頂きまで伸び上がっている。
5月ごろには薄紫の花が満開となり、町を挙げての催し物も行われる。

 

縄文ケヤキ
  所在地 : 同 上
  樹 種 : ケヤキ (町指定天然記念物)
  樹 齢 : 1,000年以上
  樹 高 : 25M
  幹 周 : 8M

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境内の蛇藤の右側に並んでそびえ、幹には大きなこぶが発生している。
一説には樹齢3000年ともいわれ、蛇藤と共に深い信仰を集め、また町のシンボルとして親しまれている。

 

2010年11月18日

『鎮守の森の銘木』 第15回 仙台市泉区 賀茂神社 多羅葉とあら樫

Filed under: 鎮守の森の銘木 — admin @ 9:50 PM
引き続き、賀茂神社の御神木をご紹介します。 

 樹 種 : タラヨウ(モチノキ科)(宮城県指定天然記念物)
 樹 齢 : 100年以上
 樹 高 : 17M

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 樹 種 : アラカシ(ブナ科) 1対 (仙台市指定天然記念物)
 樹 齢 : 200年以上
 樹 高 : 11M

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これら三本の御神木、多羅葉・あら樫は、共に宮城県が生育地の北限とされており、その中でもこれだけの樹勢・樹齢を持つものは非常に稀であるとのこと。
このことも文化財としての指定を受ける所以のひとつとなっているそうです。 

11/19追記 : 本記事を公開したところ、賀茂神社様から
           解説看板の写真をいただきました。
                併せて掲載いたします。

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     タラヨウ                 アラカシ

『鎮守の森の銘木』 第14回 仙台市泉区 賀茂神社 イロハモミジ

Filed under: 宮城の自然,鎮守の森の銘木 — admin @ 9:37 PM
 所在地 : 宮城県仙台市泉区古内字糺1 →リンク
 樹 種 : モミジ(カエデ科) 1対 (県指定天然記念物)
 樹 齢 : 150年以上
 樹 高 : 16M 

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仙台市泉区鎮座の賀茂神社では、参道入り口、鳥居の東西にそびえるのイロハモミジが見ごろを迎えています。
この2本のモミジは、樹高もさることながら、参道を包みこむような枝ぶりと鮮やかな紅葉が見事で、この日も平日にも関わらずカメラを持って訪れる人たちで賑わっておりました。

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11/19追記 : 本記事を公開したところ、賀茂神社様から
           解説看板の写真をいただきました。
               併せて掲載いたします。

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2010年11月12日

『鎮守の森の銘木』 第13回 角田市 熱日髙彦神社(あつひたかひこじんじゃ)の古木群

Filed under: 鎮守の森の銘木 — admin @ 8:47 PM

熱日髙彦神社(→リンク)は、阿武高地北端に位置する、伊具地方最古の神社です。 
古い鎮守の杜(もり)が形成され、樹齢 200〜500年と推定される杉・樅(モミ)・榧(カヤ)・樫などの古木群がみられます。
当地の植生の極相(クライマックス)を形成しているということで、県より「保存すべき貴重な森林」(レッドデータブック掲載)に数えられています。
戦中、戦後にだいぶ伐採されましたが、現在も石段の両脇、境内の周辺、背後林に、大人3人でも抱えきれないほどの大木が林立します。
森の中には貴重な植物や菌類、動物が生息し、夕刻も暗くなるとムササビが飛び交います。
昨年、山火事で被災した大森山(当神社境外地、角田市最高峰)や、谷間から平地へと広がる田畑など、周辺環境と連続して、すばらしい里山環境をかたちづくっています。
昨年、今年と子ども達を対象に環境体験キャンプを行いました。ヒーリングスポットとしても人気があるようです。

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2010年10月21日

『鎮守の森の銘木』 第12回 宮城野区 宮城野八幡神社の乳イチョウ

Filed under: 鎮守の森の銘木 — admin @ 8:53 PM
 所在地 : 仙台市宮城野区銀杏町7-37 →リンク
 樹 種 : イチョウ (国指定天然記念物)
 樹 齢 : 1,200年
 樹 高 : 32M
 根 周 : 8M

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聖武天皇の乳母であった紅白尼の遺言により植えられたといわれる。
幹から出た「乳柱」と呼ばれる気根が乳房を思わせる事から
「乳イチョウ」と呼ばれ、女性の参詣も多い。
国の天然記念物に指定される以前、この地は「苦竹」と呼ばれていたが、
現在はこの樹に因み、「銀杏町」となっている。

また、同社境内に在る樹齢200年を数えるケヤキも、見事な樹高・枝ぶりで、
仙台市の保存樹に指定されている。     

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2010年10月16日

『鎮守の森の銘木』 第11回 黒川郡 石神山精(いわかみやますみ)神社の杉

Filed under: 鎮守の森の銘木 — admin @ 8:30 PM
 所在地 :黒川郡大和町吉田字麓71  → リンク
 樹 種  : スギ科
 樹 齢  : 800年
 樹 高  :  18M
 根幹直径 : 3M 

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社名の示す如く高さ十丈余の巨石の基に神社が祀られ、
古代の信仰の姿を示している。
その大岩を抱くようにしてそびえるこの杉は
坂上田村麻呂の御手植の杉と伝えられ、
巨石とともに信仰の対象となっている。

2010年10月5日

『鎮守の森の銘木』 第10回 大崎市 八幡神社の欅(ケヤキ)

Filed under: 鎮守の森の銘木 — admin @ 8:51 PM
所在地 :大崎市岩出山字下金沢370番地 →リンク

八幡神社境内、樅(もみ)の木公園には、平成12年に岩出山指定記念物の樅の木の大木が4本ありますが、神殿前にあるケヤキも幹周り3M以上の大きなものです。

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四方に大きく枝を広げ、リス、キツツキ、バンドリ(ムササビ)たちの憩いの場になっています。
初夏から真夏にかけて、やわらかな色で人々の心と目を癒した葉は、秋、雪のように舞い落ちます。杉の葉と異なりかさこそと掃き集める音もひかえめです。掃き集めた落葉で焼芋を楽しむというのも欠かせない行事でした。(今はもう出来ません)
ところで、大雪の後の春、ケヤキは落ちた実からたくさん、たくさん芽を出します。お宮の庭が、ケヤキ畑になってしまうのではと思われるほど・・・。
しかし雪の少なかったこの春、ケヤキの芽は数えるほどでした。
子孫を残すため、何かの力が働いているのでしょうか・・・。
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