震災関連
東北関東大震災で被災した神社の写真が届きました。
亘理郡山元町高瀬字笠野鎮座 八重垣神社です。
宮司 藤波祥子氏より送付いただきました。
「震災の惨状を広く皆さんに伝えたい」とお願いしましたところ、「一神社にとどまらず、被災地全体への理解と支援につながれば」とご理解いただきました。
わかりやすく、写真の加工までしていただきました。
画像を頂いた同じ頃、道路が確保され、支援と取材を兼ね、他県から支援の神職と共にお参り致しました。
緑だった松林は見る影もなく、一面が瓦礫に埋まって、所々に残る防波堤の残骸の間に青い海が見えました。
アスファルトが流され、それでもようやく通れる道路を、瓦礫をよけながら進むと、神社があったはずの辺りに屋根の一部らしきものが・・・。
境内地はきれいな砂に埋まって、ただ基礎だけが瓦礫の中に残っていました。
赤い鳥居は無惨になぎ倒され半分砂に埋まった状態。
巨大津波のすさまじさと、あるはずの社殿が無いという現実に、しばし言葉も出ませんでした。
そして、見渡せば・・・ 氏子の家々もまた、全く見あたらないのでした。
基礎だけになった神社に向かい、皆で深く頭を垂れてまいりまいた。
ひとつだけ救われたのは「この惨状をできるだけ多くの人に伝えます。復旧は長期にわたるでしょうが、風化させることなく支援して参ります」という、支援物資を遠路運んできてくれた若い神主の言葉でした。
感謝。