『雅楽の夕べ 観月会』
去る9月30日夜、中秋の名月を迎えた被災地・志津川の地に雅楽の音色が奏でられました。
当神社庁教化部主催によるこの行事、仮設住宅での不便な生活を余儀なくされている被災者の方々にひと時の安らぎを提供するべく昨年に引き続き企画されたものです。
当日県営「自然の家」(南三陸町戸倉字根本)の仮設住宅駐車場において、秋の夜空のもと、宮城野雅楽会(石川隆穂会長)会員の奉仕により、管絃や神楽の演奏のほか、『古事記』撰上1,300年をふまえ、神話の読み語りが行われ、仮設住宅の入居者をはじめ集まった約40名の町民が耳を傾けました。
北上する台風17号の影響で曇天のなかの演奏でしたが、時折り雲間から満月が顔をのぞかせ、一同から歓声と拍手がおこる場面も。
午後5時30分から始まった観月会は午後六時半、雅楽器の伴奏による唱歌「ふるさと」を一同で歌い閉会となりました。