八坂神社 『夏越大祓式』『茅輪神事』斎行
去る6月30日、八坂神社(大崎市古川鎮座)に於いて、新型コロナウイルス感染症の収束を願い「夏越大祓式」と「茅輪神事」が執り行われました。
大祓式は午後3時に執り行われ、修祓の後、斎主以下に切麻の入った包紙が参列者に配られました。
斎主の渡邊昭彦宮司が大祓詞を奏上し、祭員の渡邊美香権禰宜が八針の儀を行うと、清祓にて参列者たちは包紙より切麻と形代(人形)で自らを祓い清めました。
続いて行われた茅輪神事では、渡邊宮司を先頭にして参進し、心の中で「吾れ蘇民将来が子孫なり」と繰り返し唱えながら、初めに左回り、次に右回り、最後に左回りの順で茅輪をくぐりました。
県内では夏越の大祓を執り行う神社もあるものの、大崎市内では夏越の大祓を行っている神社がなく、八坂神社としても「夏越大祓式」と「茅輪神事」が執り行われるのは初めてとのことです。
参加する氏子の方々も初めての参列で、当日は茅輪をくぐる際の作法を示した看板や「疫病退散 感染症終息祈願」の幟旗などが設置されました。
神社の社殿前に設置された直径3メートルの大茅の輪は神社の氏子総代会により初めて奉納されたもので、諏訪大社(長野県諏訪市)での奉職経験のある宮司に指導を受けながら、神事の10日ほど前から15名の方々が市内で刈り取ったカヤを神社境内に運び、1日がかりで完成させたそうです。
この大茅の輪は7月13日から15日の例大祭をはじめ大祓式以降も立秋の9月22日まで設置され、神社で無病息災を祈願することができます。
氏子総代の一人は「初めての神事だったので大茅の輪の準備に大変苦労しました。氏子や地域の人々に新型コロナウイルスの禍(わざわい)がなく、早く収束してくれれば」と語られ、参列をした方々からも1日も早いウィルスの収束と無病息災を願う声が寄せられました。
県内の神社でも、これまでに新型コロナウイルス感染症流行鎮静祈願祭が執り行われるなど、各地で1日も早い新型コロナウイルスの収束が願われております。