2011年8月12日

震災より5ヶ月

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 9:37 PM
昨日8月11日、東日本大震災発生より5ヵ月が過ぎました。
県内の避難所や仮設住宅には献花台が設けられ、多くの人が亡くなられたご家族、ご友人のために花を手向けておられました。

今はただ、亡くなられた方々のみたまが安らかであるよう、祈るばかりです。

2011年8月7日

復興へ向けて

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 8:00 AM
去る8月5日、気仙沼市本吉町 瀧上神社愛宕神社 里宮において、鎮座祭が行われました。
同社が鎮座する大谷地区も津波被害は著しく、社殿・社務所・宮司さんのご自宅の全てが流失し、また押し流された瓦礫により参道の鳥居をくぐることさえ適わない状況でした。
しかし、先月末頃からは境内の瓦礫撤去が進められ、また東京より戴いた御社・宮城県神社庁による宮地標柱が、支部内神職・神社庁災害対策委員・神道青年協議会・神社氏子総代と、多数のご奉仕にって建立され、つつがなく祭儀が執り行われました。

同社宮司さんはじめ、この地区の住民の多くの方々もまた、いまだ‘被災’生活を過ごされております。
一日も早く地域の復興がすすみ、一日も早く穏やかな生活を取り戻されるよう、お祈り申し上げます。

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2011年8月1日

五 行 歌

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 10:32 PM
広報で

警報を

呼びかけていた

女性の声が

途切れる




高台にあった

家は

終着駅

知らない家が

突っ込んでいる


 

窓が破れて

カーテンが

しずかにゆれている

風も

泣いている


 

波は

鳥居の下まで

そこから上は別世界

紅梅が咲いて

福寿草が咲いて


 

次は

いつ戻れるか判らないんです

神さまに

謝って謝って

町を離れる
 

特集 「暗い森」 
工藤真弓
同人誌「五行歌」
(主宰 草壁焰太/市井社)より抜粋

2011年7月25日

震災復興支援をいただきました

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 11:20 PM
本日、気仙沼市に於いて、東北六県神道青年協議会による震災復興支援活動を戴きました。
活動には、東北六県の青年神職、また遠く埼玉より二名の青年神職の方々が駆けつけて下さり、総勢18名での支援活動となりました。

今回は、当初から一般ボランティアを目的とされており、湾岸沿いの宿泊施設の清掃活動への派遣となりました。
その施設は、海沿いということもあってか2階床下にも未だおびただしい汚泥が堆積しており、活動の大半がその除去作業に費やされました。

施設より掻き出された汚泥は土嚢袋にして200袋にものぼり、かなりの重労働であったと思われます。
また、床下に潜り泥にまみれながらも嫌な顔一つせず、むしろ和気あいあいと、しかし着々と作業を進められるその姿に非常に強く心を打たれました。

作業終了時には、ほぼすべての汚泥を取り除くことができ、家主の方も大変喜ばれておりました。

東北六県の青年神職の皆様、また埼玉の青年神職の皆様、本当にありがとうございました。

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2011年7月15日

五 行 歌

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 9:09 PM
神社の裏山まで

逃げる

町の悲鳴が

足下に響いている

泣いているのに!
 


町は

消えていた

あまり非情で

声が出ない

涙も出ない
 


避難所で

迎えた

誕生日の夜

マスクをずらして

子がキスしてくれる

特集 「暗い森」 
工藤真弓
同人誌「五行歌」
(主宰 草壁焰太/市井社)より抜粋

つなみは

きらいです

って

かみさまに

いおうか
 


つなみはさあ

ゆうちゃんみたいに

いちめーとるくらい

だったら

よかったのに

特集「ばつ ばつ」
くどうゆうすけ(四歳)
掲載 同上

2011年7月13日

復興へ向けて

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 8:21 PM
去る7月12日、大震災の大津波により社殿流失の被害を受けた一景島神社(気仙沼市)に於て鎮座祭・復興祈願祭が斎行されました。

御鎮座にあたっては、宮城県神社庁災害対策委員会により宮地標柱が建立され、また市内の神職、宮城県神道青年協議会の青年神職の協力により境内が整えられて、氏子総代多数参列の中、厳粛に祭儀が執り行われました。

一景島神社の周囲一帯は震災により甚大な被害を受けており、住民の方々は住まいを離れ仮設住宅や避難所で生活されております。
参列された総代の方々は、神社境内が整えられたことで大変ご安堵なされたようでした。

宮城県では、大津波により社殿を流失した神社が35社にものぼり、宮城県神社庁ではそのすべてに対して宮地標柱の建立をすすめています。
心のふるさと、信仰のよりどころである神社境内が整えられて、地域、住民の皆様と共に一日も早く復興されるよう願っております。

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2011年7月1日

五行歌

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 9:10 PM
小雪降る

高台に逃げて

あっという間に

波が一気に

押し狂って来た


逃げて

逃げて

もっと高いところ

もっともっと

高いところ
 


なぎ倒されて来る

電信柱を

よけて

電線を

くぐって
 


わずかな毛布を

かけあって

眠る

砂だらけの足を

重ねて
 


津波が去って

夜が明ければ

無惨

ひよどりが

慌てて飛んでゆく
 

特集 「暗い森」 
工藤真弓
同人誌「五行歌」
(主宰 草壁焰太/市井社)より抜粋

2011年6月24日

災害復興支援

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 9:38 PM
去る6月23日、岩手県大槌町 城山体育館にて、東北六県の青年神職による被災者慰問の雅楽演奏会と物産展が開かれました。

雅楽演奏会では『越殿楽』『浦安の舞』など七曲が奏され、物産展では東北各地の名産(果物)・銘菓などがそれぞれ一人ひとりに、手渡しで届けられました。

城山体育館には、いまだ300名を超える被災者の方が生活されております。
お話を伺うと、生活の基盤はもちろん仮設住宅への移住も当分先という方も多く、以降もこういった支援が必要とされるのではないか、と感じました。
そしてそれは、岩手県に限ったことではありません。

今回のこの支援活動が、避難されている皆さんにとって、少しでも励みになれば幸いに思います。

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2011年6月21日

慰霊祭

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 9:45 AM
3月11日の大震災から100日目を迎える6月16日に、東日本大震災での犠牲者の御霊を慰めるため、宮城県神社庁桃生支部主催による『東日本大震災犠牲者慰霊祭』が東松島市大曲浜を会場に斎行されました。
慰霊祭には、県内の神社関係者をはじめ桃生支部内の総代、氏子の方々など50名弱の方が参列されました。
参列者の多くは会場の大曲浜に続く道沿いの津波での惨状を目の当たりにして、改めて津波の規模の大きさを実感していた様子でした。
慰霊祭のあとに、宮城県神社庁災害対策委員長の小松氏から、流出した社殿の敷地内に社殿地の標を建てる旨の説明があり、支部内の総代の方々も安心した様子が見受けられました。

2011年6月15日

五行歌

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 11:00 PM
急いで帰って

子を抱いて

高台へ走る

何も持たない

子を抱いて


やめて

やめて

津波に

叫びながら

逃げる


辿り着いた

小学校の体育館の

片隅ですくむ

余震のたび

子を抱きしめる


特集 「暗い森」 
工藤真弓
同人誌「五行歌」
(主宰 草壁焰太/市井社)より抜粋

 
ゆうちゃんのいえなんてさ

もう

こうなって

こうなって

こうなったんだから


ぼく

きらいな

じしんだよ

ばつ

ばつ

 

特集「ばつ ばつ」
くどうゆうすけ(四歳)
掲載 同上

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