2011年7月13日

復興へ向けて

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 8:21 PM
去る7月12日、大震災の大津波により社殿流失の被害を受けた一景島神社(気仙沼市)に於て鎮座祭・復興祈願祭が斎行されました。

御鎮座にあたっては、宮城県神社庁災害対策委員会により宮地標柱が建立され、また市内の神職、宮城県神道青年協議会の青年神職の協力により境内が整えられて、氏子総代多数参列の中、厳粛に祭儀が執り行われました。

一景島神社の周囲一帯は震災により甚大な被害を受けており、住民の方々は住まいを離れ仮設住宅や避難所で生活されております。
参列された総代の方々は、神社境内が整えられたことで大変ご安堵なされたようでした。

宮城県では、大津波により社殿を流失した神社が35社にものぼり、宮城県神社庁ではそのすべてに対して宮地標柱の建立をすすめています。
心のふるさと、信仰のよりどころである神社境内が整えられて、地域、住民の皆様と共に一日も早く復興されるよう願っております。

          001

   002   003

2011年7月7日

『小 暑』

Filed under: お知らせ — admin @ 11:26 PM
今日 7月7日は二十四節季 『小暑』。
歳時記には『梅雨が明け始め、次第に暑さが厳しくなってくる時期』とあります。
県内では、ここ数日は雨が降ったり止んだりの、不安定な天候が続いております。そのおかげか、さして気温も上がらず幾分過ごしやすい天気ではありましたが・・・。
そして、今日は七夕でもありました。
残念ながら曇り空で星空を望むことは出来ませんでしたが、復興への祈りを短冊に込めた方も多かったかと思います。
明日は一転して30度を超える天候となりそうです。
体調管理にはくれぐれもお気をつけてお過ごし下さい。

  01  宮城県神社庁 二十四節季紹介ページ

2011年7月1日

五行歌

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 9:10 PM
小雪降る

高台に逃げて

あっという間に

波が一気に

押し狂って来た


逃げて

逃げて

もっと高いところ

もっともっと

高いところ
 


なぎ倒されて来る

電信柱を

よけて

電線を

くぐって
 


わずかな毛布を

かけあって

眠る

砂だらけの足を

重ねて
 


津波が去って

夜が明ければ

無惨

ひよどりが

慌てて飛んでゆく
 

特集 「暗い森」 
工藤真弓
同人誌「五行歌」
(主宰 草壁焰太/市井社)より抜粋

2011年6月24日

災害復興支援

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 9:38 PM
去る6月23日、岩手県大槌町 城山体育館にて、東北六県の青年神職による被災者慰問の雅楽演奏会と物産展が開かれました。

雅楽演奏会では『越殿楽』『浦安の舞』など七曲が奏され、物産展では東北各地の名産(果物)・銘菓などがそれぞれ一人ひとりに、手渡しで届けられました。

城山体育館には、いまだ300名を超える被災者の方が生活されております。
お話を伺うと、生活の基盤はもちろん仮設住宅への移住も当分先という方も多く、以降もこういった支援が必要とされるのではないか、と感じました。
そしてそれは、岩手県に限ったことではありません。

今回のこの支援活動が、避難されている皆さんにとって、少しでも励みになれば幸いに思います。

       01     02

        03       04    

2011年6月22日

『夏 至』

Filed under: お知らせ — admin @ 10:51 PM
今日6月22日は二十四節季の一つ、『夏至』、四季の中で、昼が最も長いとされる日でした。

宮城県内では昨日に梅雨入りしたばかり、のはずが、多くの地域で今年始めて30℃の気温を記録する、暑い一日となりました。

湾岸沿いでは、今日も全国から、多くの方々が駆けつけて、炎天の中瓦礫の撤去などボランティア活動をして下さっております。

ボランティアの方々を目にする度、また他県ナンバーの車とすれ違う度、‘申し訳ない’ ‘有難い’という思いと同時に、‘負けてはいられない’と励まされております。

これよりは、暑さや湿度、また雨季により衛生面・健康面等が懸念される時期を迎えます。
被災者の方々はもちろん、東北にいらっしゃるすべての皆様が、健やかにお過ごし下さるよう願っております。

  01   宮城県神社庁 二十四節季紹介ページ       
 

2011年6月21日

慰霊祭

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 9:45 AM
3月11日の大震災から100日目を迎える6月16日に、東日本大震災での犠牲者の御霊を慰めるため、宮城県神社庁桃生支部主催による『東日本大震災犠牲者慰霊祭』が東松島市大曲浜を会場に斎行されました。
慰霊祭には、県内の神社関係者をはじめ桃生支部内の総代、氏子の方々など50名弱の方が参列されました。
参列者の多くは会場の大曲浜に続く道沿いの津波での惨状を目の当たりにして、改めて津波の規模の大きさを実感していた様子でした。
慰霊祭のあとに、宮城県神社庁災害対策委員長の小松氏から、流出した社殿の敷地内に社殿地の標を建てる旨の説明があり、支部内の総代の方々も安心した様子が見受けられました。

2011年6月15日

五行歌

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 11:00 PM
急いで帰って

子を抱いて

高台へ走る

何も持たない

子を抱いて


やめて

やめて

津波に

叫びながら

逃げる


辿り着いた

小学校の体育館の

片隅ですくむ

余震のたび

子を抱きしめる


特集 「暗い森」 
工藤真弓
同人誌「五行歌」
(主宰 草壁焰太/市井社)より抜粋

 
ゆうちゃんのいえなんてさ

もう

こうなって

こうなって

こうなったんだから


ぼく

きらいな

じしんだよ

ばつ

ばつ

 

特集「ばつ ばつ」
くどうゆうすけ(四歳)
掲載 同上

2011年6月1日

五 行 歌

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 9:30 PM
南三陸町 志津川には、工藤真弓さんという女性神職がおります(上山八幡宮に奉職)。
あたたかい目線、やさしい感性をもって、日ごろより氏子さんと触れ合われてきた方です。
当庁HPの二十四節気紹介ページも工藤さんの手によるものです。

先般の東日本大震災では、工藤さんの暮らす志津川の町も甚大なる被害を受け、ご自身も今はご家族と共に避難所での生活を送られております。

この度、工藤さんより特別のご配慮を得て、震災直後よりしたためた五行歌を、当ブログで折に触れて掲載させて戴くこととなりました。

この大震災は、我々にとっては 『考えたくない、早く忘れたい』 ものでありますが、しかし一方で 『忘れてはいけない、伝えていかねばならない』 ものでもあります。
震災に遭われた方々の、写真では伝わらない“こころ”に触れて戴ければ、幸いです。

        _____________________________________

   

   ひとり

     買い物途中の

     大地震

     道にしゃがんで

     子の名を叫ぶ



 













     茶色い波の手が

     町を壊してゆく

     家が

     そのまま

     流されてゆく



 









     雪降る中を

     家族で逃げる

     暗い森も

     いのちを守る

     灯の中と思う

 

 特集 「暗い森」 工藤真弓
 同人誌「五行歌」
 (主宰 草壁焰太/市井社)より抜粋

2011年5月31日

田植え祭

Filed under: お知らせ — admin @ 10:12 PM

先日29日、気仙沼市鎮座 羽田神社の御神田で田植え祭が行われました。

祭典では、自宅を失った3名の児童を含め、およそ30名の子どもたちが早乙女・早乙男として参列し、雨にも負けず一生懸命に苗が手植えされました。

気仙沼は被災地であり、当初は自粛も検討されていたそうですが、地域の人たちの協力もあり、また復興の後押しとなれば、との想いから例年通りに斎行することを決意したそうです。

     01     02
御神田の周囲には、被災船舶から救い出された大漁旗30枚が掲げられて、五穀豊穣と併せて復興への祈願でもありました。

          03

子どもたちの願いが届けられて、豊作の抜穂(稲刈)祭を迎えられるよう、そして今よりずっと穏やかな気持ちで新米を戴くことができるように、願わずにいられません。

2011年5月24日

災害復旧支援を戴きました

Filed under: お知らせ,東日本大震災 — admin @ 10:45 PM
本日24日、新潟県神道青年協議会から5名、富山県神道青年会から6名の、併せて11名の青年神職の方々が、気仙沼市の災害復旧支援に駆けつけて下さいました。

当初は、社殿が流失した一景嶋神社への復旧支援を目的としておられましたが、境内地が公園内ということもあり、ここ数日は行政による瓦礫の撤去作業が進められておりました。
しかし、それでもなお、『一般ボランティアで構わないから市の復興に協力したい』とお申し出下さり、他のボランティアの方々と共に一般住宅の瓦礫撤去や避難所となっている公民館の清掃活動を行って戴きました。

         001

ボランティア終了後も、『一景嶋神社の石像(弁天様)や石碑を散在したままには帰れない』と、境内の神物類の移動が行われました。
お蔭様で境内も随分と整えられて、御社殿が在った場所に弁天様をお祀りするまでになりました。

     002     003

今回来て下さった皆様は、午前よりボランティアに加わる為に前日から気仙沼入りをされており、また活動を終えてご帰宅されるのが明朝という、かなりの強行軍であったろうと思われます。

市内の復旧には、長い年月を要することと思いますが、今回戴いた支援を励みに、日々努力して参りたいと思います。

新潟県神道青年協議会の皆様、
富山県神道青年会の皆様、
本当に有難うございました。

       004

Copyright © 2007 miyagi-jinjachou. All Rights Reserved